あさひ薬局の漢方で健康家族

「ありもの」でわかる「女性の体の健康状態」

〈2004年 11月1日号〉

 日本の女性は、普段おりものについてあまり注意を払っていない方がほとんどですが、中国の女性は日ごろから帯下(たいげ)〈=おりもの〉の色や、分泌量・臭い・粘度などに敏感で、異常を感じた時には、すぐ医師に相談するそうです。
 漢方では帯下を体の健康状態を知る手がかりとして重視しているんですね。みなさんもこれらを参考に、毎日の健康状態をチェックしてみましょう!

 月経前や排卵期に少量の帯下があるのは問題ないのですが、それ以外の時に長く続いたり、分泌量が多いのは、なにか病理的な異常があると考えてよいでしょう。この場合、腰痛や、下腹部の不快感を伴うことが多いです。

 漢方ではおりものを「湿(病理的な水分)」による疾病の一種ととらえています。体に湿がたまったり、慢性の炎症があると分泌量が増え、おりものは白くて水っぽい「白帯」(はくたい)となります。これは体に冷えがあることを表しており、食欲不振、下痢、月経過多などを伴うことが多いです。湿が熱を帯びてくると、「黄帯」(おうたい)〈粘りけのある黄色味を帯びた臭いの強いもの〉となります。たとえば、カゼで熱を出している時など、感染による炎症があったり、体に湿や熱があるときに見られます。

おりものの特徴 漢方でのとらえ方
白っぽい
薄い色
漢方では「虚・寒・湿」に属します。体力、気力がなく、体の冷えにより、水分代謝が悪くなっています。
黄色・赤色
臭い
漢方では「湿・熱」に属します。膣、子宮頸部の分泌物での炎症や、熱症状を伴う時に見られます。
イラスト-女性低温期・高温期のグラフ

体の冷えが強い寒湿型の人には、呉茱(ごしゅ)や人参などの生薬の入ったもの、湿熱型の人には湿熱 を除去する木通(もくつう)・車前子(しゃぜんし)、抗菌作用のある竜胆(りゅうたん)・山梔子(さんしし)などの生薬を配合したものを用います。

参苓白求散

水分代謝機能の低下、食欲不振、下痢、月経過多に

(じんれいびゃくじゅつさん)

参苓白求散

 

呉茱萸湯

体を温め、頭痛や嘔吐をしずめる。手足の冷え、疲れやすいなどに。冷えが強い時に併用すると良い。

(ごしゅゆとう)

呉茱萸湯

 

竜胆瀉肝湯

温熱を除去する。抗菌作用がある。

(りゅうたんしゃかんとう)

竜胆瀉肝湯

 

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