あさひ薬局の漢方で健康家族

「女性の更年期を学ぶ」第5回:30代後半〜40代半ばの卵巣と体の変化

〈2005年 8月1日号〉

 30代後半から40代半ばにさしかかるころ、体と卵巣の働きは徐々に下降傾向になります。個人差はありますが、体調不良や全身のけだるさなどを顕著に感じる女性も増加。いわばプレ更年期ともいえるこの時期、体の調子を整え老化に向けた準備が大切になります。

卵巣の特徴・身体の変化

【この時期の卵巣は】

 子宮に重要な血流量は、三十代にピークを迎えます。その後、成熟の過程を経て、卵巣の重量は次第に減少。子宮内膜が薄くなるとともに、弾力性や厚みも衰えていきます。卵子を包む「卵胞」の数も減少することから、でこぼこしていた卵巣の表面がつるりとしてきます。さらに閉経にさしかかるころになると卵巣は萎縮(いしゅく)し、表面にシワが出てきます。

【身体の変化】

 37〜38歳ころを境目に、女性ホルモンの分泌も減少し始めます。卵胞ホルモンの働きである肌や髪をすこやかに保つ作用にも影響が出始め、少しずつ老化が気になってくるころ。40歳を過ぎると、急激に原始卵胞が減るため排卵が行われなかったり生理のリズムが乱れたりします。

 こうしたさまざまな症状は卵巣機能の低下に伴うもの。また不規則な生活や疲労、日々のストレスにより生理やホルモンバランスが乱れやすくなっているのも一因です。こうした調整機能の不調は、脳の働きにも影響し、頭痛や肩こり、不眠や不安などいわゆる自律神経症状と呼ばれる全身の不調につながることもあります。

注意点・アドバイス

 閉経5〜7年前は更年期の中心となる年代です。40代に入って生理のリズムに乱れを感じたら、そろそろ本格的な更年期のサイン。不摂生な生活や、体の不調を引きずったままでは、更年期特有の症状がより顕著にあらわれてしまいます。楽な更年期を過ごすためにも、前号でもお伝えした卵巣改善術などを参考に、適正な漢方や規則正しい睡眠を心掛け、体調や体の状態を整えておきましょう。

イラスト-ゆるやか更年期生活術

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