あさひ薬局の漢方で健康家族

「女性の更年期を学ぶ」第7回:番外編 男性にも訪れる更年期

〈2005年 10月1日号〉

 近年、話題にのぼることが多くなった男性の更年期障害。一般に女性にだけにあらわれる認識もあった更年期ですが、ホルモンバランスの変化は男性にも同様に訪れます。症状がゆるやかなため見過ごしがちですが、小さなサインにも気を配るよう心掛けましょう。

◆女性より遅れてくる男性の老化

 漢方では女性の年齢周期を7の倍数で捉えることを、以前紹介しました。男性の場合はこれを8の倍数で考えます。例えば老化の入口とされる40歳は、女性に当てはめると35歳となり男性の方が遅れて老化が始まることになります。

 男性の更年期障害は男性ホルモンの減少が引き金になっていると考えられます。女性の場合は女性ホルモンの急激な減少により症状が出ますが、男性は女性ほど急激にホルモンは減少しません。体の変化がゆるやかに表れる女性とは違い、男性は24歳〜40歳まではほぼ変化せず、40歳から一気に老化が進むといわれています。

◆おだやかに表れる症状

 女性同様、男性にも更年期の症状はいくつか見られますが、代表的なものは以下の4つ。

 ・四十歳から訪れる性機能の低下
 ・四十代の後半から排尿機能が衰える
 ・さまざまな疲労の回復力が落ちる
 ・精神的に不安定になり神経質やイライラなど心の変化が顕著になる

◆前向きな認識が大切

  女性における更年期の明確なサインは閉経といえますが、男性にはそうした明確な症状がありません。また認識の不足から、症状を自覚しにくいという面もあります。排尿機能や性機能の衰えは精神的にもショックを受けやすく、また年齢的に仕事などでもストレスが溜まりがち。症状に気づかないまま落ち込み、うつ病などになることもあるので、注意が必要です。

 男性の更年期も女性同様、周囲が変化に気をつけサポートすることがなによりも大切。正しい知識をつけ、万全の準備を整えることが楽な更年期を迎える不可欠要素といえます。

【腎の衰えと更年期】

悩む男性

 「腎」とは、漢方用語では、泌尿生殖器系、ホルモン系、カルシウム代謝、自立神経系、免疫系などを意味します。更年期の症状は腎の衰えによって少しずつ変化していきます。その人の体の弱点や生活環境が絡み合うことで複雑な症状が表れやすくなるのです。

 もともと腎の機能の強弱は人によって異なりますが、体の状態に応じて腎の機能を補っていけば、複雑な症状も解決していくことができるでしょう。

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