あさひ薬局の漢方で健康家族

関節の痛みにもタイプがあります。 タイプ別関節痛徹底改造法

〈2006年 12月1日号〉

 北国では雪の便りも聞かれる季節になりました。高齢になると膝や腰の関節痛に悩まされる人も多くなりますが、寒くなると特に痛みが強くなるようです。関節の痛みにはさまざまなものがありますが、今回は、その中でも高齢者に多い、足の痛みと関節痛を克服する中医学の改善方法を紹介致します。

 西洋医学では、痛みに対して、炎症を抑えたり、神経をマヒさせて鎮痛するという方法をとりますが、中医学では痛みを止めて患者の当面の苦しみを和らげると同時に、原因を究明しその人の体質に応じて根本的な治療対策をとることを考えています。

通じざれば、痛む 栄養素が不足すれば痛む

 中医学では、「不通則通」と「不栄則通」が二大要因と考えています。
 「不通則通」とは、気(エネルギーや栄養)・血の流れが止まったり滞ったりすることにより痛むということです。強い痛みや急性の痛みが特徴です。例えば、足を捻挫すると、即時に激痛が発生します。
 「不栄則通」とは、気・血が不足すると痛むということです。栄養や酸素が骨や筋肉に供給されなければじわじわと痛んできます。にぶい痛みや慢性的な痛みが特徴です。例えば、関節が重だるく、いつも鈍痛を感じるような症状です。どの部位が、どのような時に、どういう条件で痛みが発生しやすいのか、「不通則通」なのか「不栄則通」なのか、さらにその人の体質や生活環境も考慮して治療方針をたてます。痛みの改善には、気・血の流れを良くしてやることと気・血の不足を補うことが大切なポイントになります。

タイプにかなった養生法や漢方薬の選択が大事

 年をとると、筋肉や骨が衰えるし、肥満の人も増えます。気・血の流れは喫煙、飲酒、ストレスなどさまざまな原因で悪くなりますので、これらに対する対策も必要です。痛みを克服するには、まず痛みのタイプを判断し、自分にあった養生法や漢方薬をおすすめします。

〈 中医学で分類する痛みのタイプ 〉

寒湿(かんしつ)タイプ
《チェックポイント》

□冷えと湿気にあたると痛む

□寒がり

□膝が伸ばしにくい

□関節が重だるい

□温めると楽

 
お血(おけつ)タイプ
《チェックポイント》

□針で刺されるような痛み

□固定痛

□刺痛

□関節の変形

□皮下結節

□寝ると痛みが悪化し、朝起きる時につらい

□温めると楽

《症状に適した漢方薬》

独歩丸(どっぽがん)
または、海馬補腎丸(かいまほじんがん)参馬補腎丸(じんばほじんがん)

 
《症状に適した漢方薬》

冠元顆粒(かんげんかりゅう)
または、田七人参(でんしちにんじん)

 
     
湿熱(しつねつ)タイプ
《チェックポイント》

□悪寒、発熱

□身体が熱い

□関節も腫れて熱く時々赤色を帯びる

□冷やすと楽

 
腎虚(じんきょ)タイプ
《チェックポイント》

□慢性的な痛み

□足腰がだるかったりしびれる□筋肉が萎縮

□体力がない

□温めると楽

《症状に適した漢方薬》

瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)
または、散痛楽楽丸(さんつうらくらくがん)

 
《症状に適した漢方薬》

六味丸(ろくみがん)
または、八味丸(はちみがん)

 

★ご相談により、商品の地方発送も承っております。

※漢方薬は種類も様々。症状に合わせた処方が必要なので、必ずご相談の上でお求めください。

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