今回は、寒くなると特におっくうになる夜のトイレについてです。夜トイレに何度も目覚めてしまい悩んでいる方が多いみたいです。ご質問にお答えする形で、中医学での改善方法をご紹介いたします。
暖かい布団の中での睡眠は一日の疲れを癒やし、新しい日への活力を蓄えるなによりの時間です。夜中に尿意をもよおして目が覚めてしまうと、せっかくの時間も台無しの気分になりますね。
中医学では、腎は生殖、ホルモン系の働きを指しますが、水分代謝をコントロールする臓器でもあります。腎の気の働きが弱まる(腎気不足)と体内の水分代謝がうまくいかなくなり、また、腎の陽気(生命エネルギー)が不足すると体が冷えやすくなります。
通常、水分は摂取されると気の働きにより、津液(身体に有効な水分)となりますが、気が不足すると不要な水分となって対外へ排せつされてしまいます。トイレに行く回数が増えたり、睡眠中にトイレで目が覚めるのもこのためです。
日ごろから体を冷やさないように工夫し、夜寝る前の水分摂取は控えめに、特に体の熱を取る緑茶やプーアル茶は控えめにしましょう。食べ物ではクリやクルミは胃腸の働きを良くし、腎を強化してくれます。補気作用のある山芋類やキノコ類もおすすめです。
中医学でいう「腎」には、単に腎臓だけではなく、泌尿生殖器系やホルモン系など幅広い意味があり、成長、発育、老化と深くかかわっています。したがって、腎の衰えは足腰の衰えや精力減退、視力の衰え、尿利異常などの老化現象に直結します。
日ごろ、冷えを感じやすく、体がだるくて疲れている、元気がない胃腸虚弱や食欲不振などの方には、胃腸に負担をかけることなく腎を補う補腎薬がおすすめです。冷えや頻尿の方によく用いられるのが「八味地黄丸(はちみじおうがん)」。冷えや頻尿に加えて胃がもたれやすいタイプの方には、朝鮮人参の他、海馬(タツノオトシゴ)、鹿茸(
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