あさひ薬局の漢方で健康家族

冬の2大トラブル・冷えと肌の乾燥を改善しよう!

〈2008年 1月3日号〉

 1月に入り厳しい寒さが続く中、全身の冷えや肌の乾燥に悩まされている人も多いのではないでしょうか。中医学(中国の漢方医学)では、人それぞれの不調の原因や体質に合わせた、さまざまな養生法が活用されています。今回はその中から、冬の代表的な体のトラブル、冷えと肌の乾燥についてご紹介します。

 

つらい冷えの原因は?

 夜は足先が冷えて眠れない、いつも手が冷たい、肩がこわばって痛いなど、冷えの症状や程度はさまざま。中医学では、冷えは五臓の働きと深い関わりを持つ「気・血・津液(水)」のバランスが崩れることから起こるとされています。不規則な生活やストレス、薄着、シャワーだけで入浴を済ませるなど、日ごろの生活習慣が大きく影響しているのも特徴です。

 中医学では、冷え性は「冷え症」といわれます。放っておくと免疫力が低下し、アレルギー疾患や婦人病、感染症などにつながる重大な健康障害の一つと考えられています。ただ温めるだけではなく、自分の体質に合わせた対策を立て、冷えを改善していきましょう。

冷え症チェックシート 普段の生活をチェックしよう

チェックの数が3個以上→要注意/5個以上→冷え症/10個以上→重度の冷え症

  • 手足が冷える
  • 寒がりである
  • 痛いくらいの肩凝りがある
  • トイレが近い
  • 足が冷えて眠れない
  • 冬は寝る時に電気毛布を使う
  • 頭痛持ちだ
  • 夕方足がむくむ
  • 下痢しやすい
  • のぼせることがある
  • 足が火照ることがある
  • 足は冷えるのに、頭がのぼせる
  • 腰痛や膝痛がある
  • ダイエット中である
  • 平熱が低い
  • 夏でも靴下は欠かせない
  • 生理痛がある
  • 霜焼けができやすい

中医学による冷え症の4タイプ

全身が冷え、 「血」の気が足りない血虚タイプ

  • ○体全体が冷えている
  • ○顔が青白い
  • ○ダイエットをしている
  • ○立ちくらみがある
  • ○大病を患ったことがある

 「血」の不足が原因で、外から温めても内側が温まらない状態。女性は特に、レバーやニラ、黒ゴマなど「血」を補う食材を積極的に取ることが大切です。生薬では、当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、ナツメ、地黄(じおう)配合のものがおすすめです(※乾燥の項目も参照)。

養分を燃焼できない痰湿タイプ

  • ○胃下垂
  • ○胃が冷えている
  • ○疲れやすい
  • ○食後はもたれることが多い

 胃腸の働きが弱いので飲食物がうまく消化・吸収されず、体の中でたまってしまうのが冷えの原因です。吐き気や食欲不振なども現れやすいのが特徴。大量の水分を一度に取ることは避け、茯苓(ぶくりょう)、半夏(はんげ)、陳皮(ちんぴ)、枳実(きじつ)などの生薬を取り入れましょう。適度な運動で、汗をかくのも効果的です。

「血」の巡りが悪いお血タイプ

  • ○特に足が冷える
  • ○厚着をしても寒い
  • ○夏のクーラーは苦手
  • ○のぼせることがある

 全身を巡る「血」が停滞した状態。女性は生理痛が重く、周期が遅れ気味という人も。特に下半身が冷える人はウオーキング、頭痛や肩凝りがある人はこまめに腕の上げ下ろしを行うなどして、血行を良くしましょう。紅花(こうか)、半夏、桃仁(とうにん)などを配合した生薬は「血」の巡りを改善してくれるといわれています。(※乾燥の項目も参照)

下半身が冷え、上半身はのぼせる気逆タイプ

  • ○顔が火照る
  • ○イライラする
  • ○乾いたせきが出る
  • ○便秘がち
  • ○首筋、肩の凝りがひどい

 体内を巡る「気」が乱れ、逆流しています。足は冷えるのに、首から上はのぼせることが多く、体温調節が難しいタイプです。
 刺激の強い食べ物や飲み物は避け、柴胡(さいこ)、枳実、芍薬などの生薬を活用して体を温めましょう。

※当てはまるタイプは一つだけとは限りません。複数の症状を併せ持つ場合もあります。

4タイプ共通 冷え撃退のポイント

☆体の中心を湯たんぽで温める

 おなかや腰、太もも、お尻など大きい筋肉を湯たんぽなどで温めると、そこを通っている太い血管が広がり、血行も良くなります。手や足先の冷えも解消できます。

☆腰と首は冷やさない

 薄着は避け、腰と首を寒さから守るようにしましょう。首は皮膚表面に大きな血管が通っているため、マフラーやスカーフなどで覆うだけでも体が温まります。寝る時は首にタオルを巻くのも効果的です。内臓が集中している腰周辺は、腹巻きなどで保護しましょう。

☆冷たいもの・甘いもの・果物は控えめに

 冷たい飲み物や生ものはもちろん、甘いお菓子や果物も食べ方に注意が必要です。お菓子に含まれる砂糖は、気温の高い地域で栽培されるサトウキビ。体の熱を取る作用があり、一度に取り過ぎると体を冷やしてしまいます。夏に旬を迎えるメロンやキウイなどの果物も、冷えたままではなく、常温にしてからいただくのがおすすめです。

体の中と外、両面のケアで乾燥知らず

 冷たい外気や、室内の暖房にさらされる冬の肌は、常に乾燥しがち。何もせず放っておくと、肌のバリア機能が低下し、しわや肌荒れ、日光・化粧品かぶれなどの炎症や、湿疹などのアレルギー性皮膚炎を引き起こしやすくなります。
 中医学で五臓に関わる基本物質「気・血・津液(水)」の中でも、「血」は体の働きを営む役割を持ち、肌の血色、つや、滑らかさ、潤いに欠かせない要素。
 この「血」がさまざまな影響を受けてバランスを崩した結果、肌表面の乾燥として現れるのです。
 乾燥には、基礎化粧品などを利用して十分に保湿するほか、「血」を養う食物を積極的に取ることが大切です。 左の表も参考に、それぞれの肌の状態に合わせた対策を立て、弱った冬の肌をいたわってあげましょう。

毎日のバスタイムで手軽に乾燥肌ケア

1)ぬるめのお湯でゆったりと入浴

 熱いお湯は皮膚を乾燥させ、湿疹の原因になることもあります。体をじっくり温めるためにも、冬は40℃前後のお湯にじっくり浸かりましょう。

2)せっけんは肌に優しいものを

 せっけんは弱酸性や乾燥肌用などの刺激が少ないものを使いましょう。保湿成分配合の洗顔剤を選び、こすりすぎないように丁寧に洗うことも大切です。

3)お風呂から上がったら、すぐに保湿

 何もせず放置していると、肌はどんどん乾燥していきます。自分の肌に合ったローションや乳液などで、必ず保湿するようにしましょう。顔だけでなく、かかとやひじ、ひざ、すね、首や肩などのお手入れも忘れずに。

「血」の状態で分ける2つの乾燥肌タイプ

しわができやすい血虚タイプ

《症状》
  • 血色が悪い
  • 肌が荒れやすい
  • 髪の毛が細く抜けやすい
  • 爪が薄くて割れやすい
  • 立ちくらみ、めまいがする
  • 睡眠が浅く、夢を見ることが多い
  • 月経が遅れ気味で、量が少ない

 

《症状》
  • しみ、そばかすがある
  • 全体は乾燥しているが部分的に脂っぽい
  • 日焼けの跡がなかなか消えない
  • 頭痛、肩凝り、膝痛、関節痛がある
  • 月経が重く、経血に血塊が混じる
  • あざができやすい
  • 唇や舌の色が暗紫色
《食養生と生活のポイント》

 タマネギ、ニラなどの香辛味のある食材、イワシなどの青魚を積極的に取りましょう。プーアール茶もおすすめです。生理中は、ナツメ、プルーンなどのドライフルーツや、くるみ、松の実など「血」を補う食材が体力の消耗を防いでくれます。顔への蒸しタオルや、マッサージなどもおすすめです。

《食養生と生活のポイント》

 ニンジン、ナツメ、ヒジキなど、「血」の巡りを良くする食材を取り入れ、生野菜のサラダやビール、アイスなど冷たいものは控えめに。また、机での作業を長時間続けると、目や脳が働いている分、頭に「血」が集中してしまいます。普段の生活では、座りっぱなしの状態は避け、適度な運動をするよう心掛けましょう。

今日からできる!潤い生活のすすめ

  1. せんべいなどの乾燥したお菓子や炒ったナッツ類、辛い食べ物を取り過ぎない。
  2. 肌の乾燥を感じた時は、コップにお湯をそそぎ、湯気を顔に当てる。
  3. 飛行機や新幹線などに長時間乗る時は、ぬらしたハンカチを顔にあてて乾燥を防ぐ。
  4. 部屋に加湿器を置き、湿度をこまめにチェックする。風邪対策にも効果的。
  5. ホテルなどに泊まった時は、お風呂のお湯を張ったままにする。

※症状が改善されない場合は、専門の医療機関に相談しましょう。

★ご相談により、商品の地方発送も承っております。

※漢方薬は種類も様々。症状に合わせた処方が必要なので、必ずご相談の上でお求めください。

ご注文はフリーダイヤル 0120-204777 へ。

受付時間:平日 8:30〜19:30/日・祝 9:30〜16:30(第2・第3日曜休み)

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