あさひ薬局の漢方で健康家族

漢方流アンチエイジングで元気とキレイをキープしよう

〈2008年 4月1日号〉

 女性なら、いつまでも若く美しくありたいもの。しかし、どんな人でもシワやシミ、白髪などの老化は避けられません。そこでおすすめしたいのが、健康はもちろん、肌や髪の美しさにも働きかける中医学の養生法です。春は環境の変化とともに、初対面の人と知り合う機会も多い季節。外側と内側、両面からの対策で、健康的な美しさを目指しませんか?

 

体の変化に応じた養生法で老化防止

 中国の漢方医学(中医学)では、女性の体は七年ごとの周期で変化すると考えられています(下図参照)。女性の月経やホルモン分泌は、初潮を迎えた時から閉経まで連続しているので、若いころの生活や健康状態は、更年期にも大きな影響を与えます。
 女性の体の変化は、普段の生活と密接に関わっており、暴飲暴食や慢性的な睡眠不足など、エネルギーを消耗しやすい生活を送っていると、それだけで老化を早めてしまうことに。その結果、肌や髪など、見た目の老化も目立つようになります。
 更年期以降をいきいきと過ごすためには、その準備段階である三十代から、自分の体についてきちんと把握し、それぞれに合ったケアをすることが大切。永遠の若さを手に入れることはできませんが、中医学の智恵を生活に取り入れることで、老化の波をゆるやかにできるのです。

7の倍数で変化する女性の体と肌の周期
  •  7歳/永久歯が生え、髪の伸びる速度が早まる
  • 14歳/月経が始まり、妊娠が可能となる
  • 21歳/女性としての成熟期の始まり
  • 28歳/女性としての身体機能や性機能がピークを迎える
  • 35歳/肌や髪が衰え始める
  • 42歳/顔がやつれ、白髪が増える
  • 49歳/閉経が近づく。子宮が小さくなる

中医学による心と体の実年齢チェックシート

 最も多くチェックがついたところが、あなたの心と体の年齢です。その年齢が実年齢より若ければ、普段から養生ができている証拠。逆に実際の年齢より上の項目数が多い人は、中医学の養生法を生活に取り入れて、本来の若さを取り戻しましょう。

  体・疲れ
35歳まで
  • 精神的なストレスで体調を崩しても、すぐ回復する
  • 新しいものや流行に興味がある
  • 明るく前向きな気持ちでいることが多い
  • 月経前は多少情緒不安定になるが、普段は安定している
  • 足腰のだるさや重さを感じることは少ない
  • ヒールの低い靴を履いているときは、歩幅が大きく、ひざも曲がらない
  • 体は柔らかく、下に落ちた物を楽に拾える
  • 夕方は疲れていても、一晩寝るとすっきりする
35歳から42歳まで
  • 月経前や月経中はほかの時期に比べて落ち込みやすく、涙もろくなる
  • 以前より少しデリケートになった気がする
  • 人に言われたことがいつまでも気にかかる
  • 自分の年齢を意識するようになった
  • 前から見ると変化はないが、横から見ると下腹だけ出ていたり、おしりがたれている
  • 生理中は作業の効率が下がり、疲れやすい
  • 以前より体が硬くなったが、ほぐせばすぐに柔らかくなる
  • たっぷり寝ても疲れがとれない日がある
42歳から49歳まで
  • 月経周期とは関係なく、不安感が強くなったり、落ち込むことが増え
  • 他人を攻撃したくなるときと、自分を否定したくなるときがある
  • 頑固になり、思い込みが激しくなった
  • 人間関係のストレスに弱くなった気がする
  • 目が疲れやすく、近くが見えにくくなった
  • 記憶力や集中力が低下し、度忘れや聞き違いが多くなる
  • 上半身は火照りやすく、下半身は冷えている
  • 腹筋が弱くなり、食事の後におなかだけがぽっこり出ている
閉経後
  • ますます頑固で思い込みが激しくなる
  • おしゃれが面倒で、流行に興味がない
  • 新しいことに興味がなく、むしろ違和感や不安をおぼえる
  • 自分自身の衰えや、老後の心配をすることが多い
  • 白内障や緑内障など、目の病気がある
  • 聴力が衰え、耳鳴りを感じることも多い
  • 膝痛や腰痛など足腰のトラブルが多く、転びやすい
  • いわゆる「五十肩」で、肩が上がらなくなった
漢方薬

天王補心丹(てんのうほしんたん)、帰脾錠(きひじょう)、 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、シベリア人参、香(シャン)ロゼアなど

麦味地黄丸(ばくみじおうがん)、調中湯(ちょうちゅうとう)、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)、衛益顆粒(えいえきかりゅう)、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)など

  肌・髪 婦人科
35歳まで
  • エアコンによる肌の乾燥も、保湿クリームを塗っておけば気にならない
  • 小ジワができても、手入れすれば消えることが多い
  • 顔の輪郭が変わってきたが、たるんでいるというほどでもない
  • 髪のつやとコシ、量は以前とそれほど変わらない
  • □白髪はほとんどない
  • 生理は5〜7日間で終わり、長引くことはない
  • きれいな鮮血で量の多い日が2日以上続く
  • 月経周期は28日で、前後しても2〜3日の範囲
  • 風邪などで体調が崩れても、月経周期は乱れない
35歳から42歳まで
  • 顔や首、手足(特にかかと部分)などの露出部が乾燥しやすい
  • 手入れをしても消えない小ジワがあるほか、目や口角が下がってきた
  • 髪の量が減り、コシやつやがなくなってきた。もしくは白髪がやや気になる
  • 爪に縦線が入るようになった
  • 月経の周期が以前より長く、または短くなった
  • 鮮血で量の多い日が短くなった
  • 生理中に立ちくらみや動悸が気になることがある
  • 経血の色が以前より薄くなった
42歳から49歳まで
  • 肌がかさつきがちで、普段露出していない背中や胸の肌の乾燥も気になる
  • 入浴後に肌がピリピリと痛んだり、かゆくなることがある
  • 顔の深いシワやたるみが目立つ
  • カラーリングが必要なほど白髪が増えた
  • さらに鮮血の出る量が減り、全体の経血量も少なくなった
  • ささいなことで生理が遅れたり、とんだりする
  • 排卵時や性的興奮時のおりものが減る
  • 膣が乾燥し、性交痛を感じることがある
閉経後
  • おしりや足の付け根など、蒸れやすい部分も乾燥しやすくなった
  • 身に着けた時にピリピリ痛んだりかゆくなるなど、肌に合わない下着が増えた
  • 首や顔のたるみや白髪がますます目立つようになった
  • 髪が細くなり、全体的に薄くなった
  • 生理がなくなり、閉経を迎えた
  • 膣の乾燥がさらに進み、傷つきやすくなったり、炎症を起こしやすくなった
  • 外陰部も乾燥しがちで、かゆみを感じることがある
  • 性欲が衰えた
漢方薬

海馬補腎丸(かいまほじんがん)、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)、八仙丸(はっせんがん)、サージ、首烏延寿片(しゅうえんじゅへん)など

当帰四逆加呉茱萸(とうきしぎゃくかごしゅゆ)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、四物湯(しもつとう)、温清飲(うんせいいん)など

規則正しい生活がアンチエイジングにつながる

 女性ホルモンの分泌量が減り始める三十五歳以降は、ちょっとした体調の乱れでも、病気や老化につながりやすくなります。これを防ぐためには、二十代とはまた違った生活の工夫が必要です。
 まず、気をつけたいのは生理中の過ごし方。生理中は、出血とともに体のエネルギー源である「気」も出ていくため、病気に対する抵抗力も低い状態になります。普段よりよく眠り、栄養のあるものを食べ、精神的にもゆとりを持って過ごすことが大切です。

 また、妊娠や出産に大きく関係しているのが、中医学における五臓の一つ「腎」。体内の水分をコントロールしているほか、人間の成長や発育を促進したり、生殖機能を維持する「精」を蓄える役割もあります。「腎」の機能が低下すると、「腎虚」という状態になり、不妊、精力減退、聴力の低下、足腰が衰えるなどの老化現象が表れます。

 食事にホルモンバランスを整えてくれる牡蛎(かき)やエビ、クルミ、ホタテなどを取り入れるほか、ウオーキングなどの適度な運動で汗を流し、「腎」の機能を養いましょう。

自分だけのカルテで肌と髪を美しく

 加齢とともに体内のうるおいが不足してくると、若いころと同じケアをしていても肌は乾燥しがちになります。表面的な問題とされがちな肌や髪の老化ですが、実は体の中で起こっている「気」や「血」の不足が深く関わっています。

 みずみずしくハリのある肌には、「気」が大きく影響しているほか、「血の余り物」ともいわれる髪も「血」が不足すれば当然細くなったり、少なくなったりします。どれだけ外側からケアをしても、肌や髪に栄養が十分行きわたらない状態では、本来の輝きは望めません。

 年相応に若々しくありたいなら、まずは自分の健康状態を把握し、それぞれの体質に合った対策を見つけることが大切。メークやヘアスタイルの研究だけでなく、体の内側にも目を向けましょう。

婦人科編

養生ポイント

○生理の周期を整えておく
○生理中はふだんよりもゆったりと過ごす
○睡眠不足は避ける ○黒い食べ物を取る

太ももストレッチ

 太ももの内側には、月経の仕組みを整える「気」や「血」の通り道があります。普段からよくストレッチして、巡りをよくしておきましょう。まず、床に座り、ひざを曲げて足の裏を合わせます。

ひざができるだけ床から離れないようにしながら、上半身を前に倒します。これを4〜5回繰り返します。

黒いものや汁ものを食べる

 「血」を補う働きがあるナツメ、プルーン、干しブドウ、黒ごま、黒豆などの黒い食べ物を積極的に取り、生理中は冷たいもの・生ものは避けましょう。赤身の肉や魚にも補血作用がありますが、火を通して食べるのがおすすめ。生薬では当帰(とうき)、阿膠(あきょう)、黄耆(おうぎ)なども効果的です。

肌 ・ 髪 編

養生ポイント

○コラーゲンの多いものを取る ○長風呂はしない
○悩みや心配事を引きずらない ○夜12時前には寝る

骨と筋が肌のつやを生む骨と筋が肌のつやを生む

 肌に十分な潤いと栄養を与えるには、食事にコラーゲンたっぷりの牛筋や鶏の手羽先、フカヒレなどを取り入れることがおすすめ。オリーブ油やごま油などの植物油や、豆乳、ココナツミルク、ナッツ類などにも肌を潤す作用があります。美髪には、「血」を補う食べ物同士を組み合わせても効果的です。杏仁(きょうにん)、西洋人参などの生薬を利用してもいいでしょう。

 化粧水や美容液でお手入れする時に、指を軽く曲げてピアノを弾くように動かしながら、あご、ほお、おでこの順にまんべんなくタッピングしていきます。肌に垂直に指を当て、軽くリズミカルに指を動かすのがコツです。

※症状が改善されない場合は、専門の医療機関に相談しましょう。

★ご相談により、商品の地方発送も承っております。

※漢方薬は種類も様々。症状に合わせた処方が必要なので、必ずご相談の上でお求めください。

ご注文はフリーダイヤル 0120-204777 へ。

受付時間:平日 8:30〜19:30/日・祝 9:30〜16:30(第2・第3日曜休み)

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