精神面に表れる生理前のトラブルは「月経前症候群(PMS)」のひとつです。PMSとは、生理の1週間〜3日前になると表れる心や体の不調のことで、体に表れるものとしては、乳房が張る、便秘・下痢、ニキビ・肌荒れ、むくみなどがあります。症状がひどくなると、家事や仕事、人間関係にまで影響が及ぶこともあります。
生理とは、そもそも女性が妊娠を継続させるためにある機能です。排卵後に急上昇した女性ホルモンの働きは、妊娠していないことがわかると、ピークの状態から一気に下降します。こうしたホルモンバランスの急激な変化に脳の視床下部が対応しきれなくなるというのが、PMSの有力な原因とされています。
PMSには、症状を強く感じる人とそれほどでもない人がいます。それには「体の健康状態」「性格」「環境」などの要因が影響しているといわれています。病気で抵抗力が弱まっていたり、生理痛や生理不順、冷えなどの慢性的な不調、ストレスなどを抱えていると、ホルモンバランスや自律神経が乱れるため、症状が表れやすくなるのです。
精神的な症状が気になる人は、以下にあげたような自分でできる養生法を試してみてはいかがですか?
漢方においては、これら心の症状を人それぞれの原因と体質によって引き起こされるものと考えます。したがって、効く漢方薬も一人ひとり異なるのが当たり前。だからこそ、カウンセリングや、一人ひとりの体質、その変化に対応できる「オーダーメード治療」の考え方を大切にしているのです。
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〈董巍(とうぎ)先生のプロフィール〉
遼寧中医科大学卒業、大連市第三人民医院内科勤務、遼寧中医科大学院修士課程修了。1991年来日、日本医科大学丸山ワクチン研究所客員研究員、同大学薬理学教室研究員。現在日本中医薬研究会講師。
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