お母さんの健康専科

Vol.11:時分の「体質」を知って、「妊娠しやすい体」をつくる

〈2007年10月号〉

 「お母さんの健康専科」ではこれまで、不妊症の原因や対策などについて数回にわたって紹介してきました。今回はそれを踏まえた上での、東洋医学からみた「妊娠しやすい体をつくる」という考え方についてみてみましょう。

(アサコ)

すてっぷママの代表・アサコさん(33)

「問診」と「触診」から始まる不妊治療
自分の「体質」を知って、「妊娠しやすい体」をつくる

 何年も婦人科に通って不妊治療を続けているのに効果がない、またいわゆる「第2子不妊」に悩まされている…。そんな状況では、どうしても子宮や卵巣の状態だけを気にしがち。東洋医学ではそれらをとりまく体全体をみていきながら、人それぞれに違う「体質」を見極め、それに合わせた治療を行っていくことで、妊娠しやすい「健康体」をつくっていくのです。

“体質”を見極めることが重要

 まず個々の体質を知るために、東洋医学では「問診」によって体の状態(身長・体重から生理の状態、食事の内容、最近気になる症状など)を聞いていきます。それらの情報をもとに、脈や舌の様子をみるなどさまざまな「触診」を行い具体的に診察を進めます。なかでも重要になるのはおなかの状態をみる「腹診」です。おなかに手を当てて、筋肉の緊張および弛緩の具合をみることで、体が妊娠しやすい状態かどうかを判断するのです。

妊娠しやすいおなかとしにくいおなか

 「腹診」でわかる妊娠しやすいおなかとは、つきたてのお餅のような「ふっくらおなか」です。このふっくらおなかは、「苗床」となる子宮に栄養分や水分が適度に十分行き届いている状態で、種である受精卵がしっかり根を張って育つ環境なのです。反対に、鼠径(そけい)部がつっぱった状態の「つっぱりおなか」や腹筋が硬直しておなか全体が「硬いおなか」では、卵管が圧迫されたり押しつぶされて精子・受精卵の通りが悪くなるため、妊娠しにくい体と判断されます。(下図参照)

妊娠しやすい
ふっくらおなか

 栄養分がたっぷりあり水分も豊富で、種である受精卵がしっかりと根を張って育つのに適しています。

つっぱりおなか

 卵管が圧迫されて、精子や受精卵が通りにくくなります。流産の可能性も懸念されます。

硬いおなか

 卵管が押しつぶされて、なかなか精子が通れません。そのために不妊になりやすいタイプです。

食事療法もあわせて「健康体」に

 東洋医学では上記の「触診」をもとに、漢方の処方を含めたさまざまな不妊治療を行いますが、それとあわせての「食事療法」も大事です。東洋医学上、エネルギーの源でありホルモン分泌のもとにもなる「腎」と、消化吸収を助け栄養分をつくり出す「胃」の健康を保つ食べ物を積極的にとるようにしましょう(左記参照)。体を冷やす食べ物はなるべく避け、水分のとりすぎにも気を配りましょう。また消化力を高めるためによくかんでゆっくり食べることも大切です。

積極的にとろう!「黒い食べ物」「赤い食べ物」
黒豆

 黒豆、黒ごま、わかめ、のり、ひじき、しいたけ、黒砂糖などの「黒い食べ物」は、 「腎」の健康を保つのに効果的。

  また、にんじん、小豆、かぼちゃ、トマトなどの「赤い食べ物」は、「胃」の健康を保ちます。1日1回は必ずどれかをとるようにしましょう。

にんじん

※子宝相談、生理不順、生理痛、冷え性、産後の養生などでお悩みの方、
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「すてっぷきっず」は、岩手県盛岡市と近郊エリアで配布されている育児情報フリーペーパーで、「あさひ薬局の漢方で健康家族」のタイトルで、お母さん向けの健康コラムを連載中。ホームページ用にアレンジしたのが「お母さんの健康専科」です。

発行日:最新号10/03(年4回発行)
配布エリア:盛岡市・滝沢村・ 紫波町・矢巾町
発行部数:132,000部