〈2008年春号〉
「お母さんの健康専科」では、これまで中医学(中国の漢方医学)の観点から、不妊症の原因や対策について紹介してきました。今回は女性の健康と深い関係があり、妊娠にも大きな影響を与える子宮について考えてみましょう。
(アサコ)
子宮は、生理周期にも影響するほか、受精卵の苗床ともなる重要な器官。温度を一定に保つことで、血液の流れがよくなり、より受精卵が育ちやすくなります。 不妊症には、さまざまな原因が考えられますが、一つには子宮の機能低下が挙げられます。中医学から見た不妊症になりやすい体質は、大きく分けて「 血」「気滞」「腎虚」の3つ。このほか、冷え、食生活の乱れや過度のストレス、不規則な生活など複雑な要因が絡み合っていると考えられています。子宮の機能を回復させるには、毎日の生活を見直し、体質と生理周期に合わせた養生法を取り入れることが大切。あせらず、大らかな気持ちで続けましょう。
(チェック数が同じ場合は、両方の体質を合わせ持っていることになります)
中医学では、「血」は血液の流れだけではなく、栄養や老廃物の流れも意味します。 血になると、「血」の流れが滞り、体に十分な栄養が行きわたらないほか、老廃物がたまり、子宮や卵巣が元気に働くことができません。 血を引き起こす一番の原因は冷え。冷えが強いと重い生理痛や子宮筋腫などの婦人科疾患につながることもあります。
●重ね着や入浴などで、体をしっかり温める
●生理中は「冷やさない・疲れは早めに取り除く・怒らない」を心掛ける
●食材はショウガ、ニンニク、ヨモギのほか、当帰(とうき)、桂枝(けいし)、丹参(たんじん)、紅花、肉桂、川きゅう(せんきゅう)、艾葉(がいよう)などの生薬もおすすめ
中医学では、体の活動に必要な、肉体的・精神的エネルギーを「気」といいます。「気」が充実し、スムーズに全身をめぐっている時は多少のストレスがかかっても平気ですが、普段から過度の緊張状態にさらされていると、感情のコントロールがしづらくなり、生理前に落ち込んだり、肌が荒れるなどの症状も出やすくなります。
●がんばり過ぎている自分を休ませる
●思い切り笑ったり、自然の豊かな場所でのんびり過ごす。ミントティーや菊花(きくか)茶でリフレッシュする
●睡眠と栄養のある食事を十分取るほか、生薬では牡丹皮(ぼたんぴ)、山梔子(さんしし)、柴胡(さいこ)、枳実(きじつ)、厚朴(こうぼく)、菊花も効果的
子宮や卵巣の働きに直結するホルモンのバランスが崩れ、生殖機能を司る「腎」の働きが低下した状態。加齢による影響のほか、無理なダイエットや不規則な生活の積み重ねで、年齢以上に子宮の老化が進んでいる場合も。そのため、婦人科系の症状だけでなく、風邪を引きやすかったり、疲れやすいといったトラブルにも悩まされやすくなります。
●毎日30分以上歩く
●湯船の中で体をマッサージする
●ホルモンバランスを整える牡蛎(かき)、エビ、クルミ、ホタテなどの食材のほか、地黄(じおう)、枸杞子(くこし)、茯苓(ぶくりょう)、胡桃(ことう)などの生薬を取り入れ、「腎」の機能を養いましょう
※子宝相談、生理不順、生理痛、冷え性、産後の養生などでお悩みの方、 ぜひご相談ください。
★ご相談により、商品の地方発送も承っております。
※漢方薬は種類も様々。症状に合わせた処方が必要なので、必ずご相談の上でお求めください。
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「すてっぷきっず」は、岩手県盛岡市と近郊エリアで配布されている育児情報フリーペーパーで、「あさひ薬局の漢方で健康家族」のタイトルで、お母さん向けの健康コラムを連載中。ホームページ用にアレンジしたのが「お母さんの健康専科」です。
発行日:最新号10/03(年4回発行) 配布エリア:盛岡市・滝沢村・ 紫波町・矢巾町 発行部数:132,000部