お母さんの健康専科

Vol.13:産後はゆっくり心と体を休めよう。

〈2008年GW号〉

 出産は、女性にとってうれしい出来事であると同時に、体力も消耗するもの。産後はじっくり休むのがベストですが、赤ちゃんの世話や家事などで、のんびりできないのが実情です。
 産後はどんなことに気をつけて過ごせばいいのでしょうか?

(アサコ)

すてっぷママの代表・アサコさん(33)

産後のお母さんはデリケート

 出産後、女性の体は少しずつ妊娠前の状態に戻っていきます。たとえば出産直前までふくらんでいた子宮が元の大きさになり、出産時にできた子宮や産道の傷も徐々に治っていくなどです。産後の肥立ちとは、お産を終えた女性の体調が徐々に回復することをいい、不調が続く状態は「産後の肥立ちが悪い」などといわれます。
 産後の代表的な不調には、悪露停滞や産褥熱のほか、エネルギー不足からくるマタニティブルーなどが挙げられます。

「気」と「血」を補うことが大切

 出産後の体は、中国の漢方医学(中医学)で見ると全身に血や栄養を運ぶ「気」と、血液のほか内臓や組織に潤いを与える「血」が不足している「気血両虚」の状態ととらえられています。妊娠中は、赤ちゃんを育てるために「血」や「気」が大量に消費され、出産後はさらに不足した状態に。産後にしっかり養生することは、その後の健康にも大きく影響します。しっかり体を休めて、ゆとりを持って過ごしましょう。

産後に出やすい症状

●悪露停滞(おろていたい)
 →「血」を補う

 悪露とは、子宮から排出される胎盤組織や血液などの分泌物。産褥中に悪露が排出されない、排出量が少ない、突然排出が止まるなどの症状が起こることもあります。夜更かしや目を使う作業は「血」を消費するので、産後は特にほどほどに。

●産褥熱
 →「血」を補う

 産後の子宮は、胎盤のはがれた後が傷になっているので、2〜3日間熱の出ることがあります。体力が回復すると熱も下がりますが、38℃以上の高熱が続くときは、早めに専門医を受診しましょう。

●母乳の出が悪い
 →「血」と「気」を補う

 分娩時に大量の血を失い、血脈が停滞している状態。マタニティブルーなども同時に起こりやすいのが特徴です。和食中心の食事で、栄養のバランスを取り、冷たいものや消化の悪いものは避けることが大切。

●マタニティブルー
  →「血」と「気」を補う

「気」と「血」の不足や「 血(おけつ)」が原因で体調が崩れ、エネルギーが不足しています。家族や周囲の協力を得ながら、気分転換を図りましょう。生薬では、シベリア人参がおすすめです。

産後に取りたい食べ物

「血」を補う

レバー、人参、くこの実、黒ゴマ、黒砂糖、山芋、オクラ、納豆など

処方例:婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)、四物湯(しもつとう)、参馬補腎丸(さんまほじんがん)など

「気」を補う

マイタケ、シイタケ、シメジ、ヒエ、キビ、アワなど

処方例:補中益気丸(ほちゅうえっきがん)、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、帰脾湯(きひとう)など

くま先生の漢方劇場その1:マタニティブルー編

※子宝相談、生理不順、生理痛、冷え性、産後の養生などでお悩みの方、
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発行日:最新号10/03(年4回発行)
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