お母さんの健康専科

Vol.14:おりものは健康のバロメーター。

〈2008年 夏月号〉

 「何かにおう気がする」「色が黄色い」など、おりもので気になる症状があっても、すぐに病院には行きづらいもの。でも、異常の裏に病気が隠れていることもあるので、放っておくのも不安です。おりものとうまく付き合っていくためには、どんなことに注意すればいいのでしょうか?

(アサコ)

すてっぷママの代表・アサコさん(33)

そもそもおりものって?

 おりものは、健康な女性の膣から分泌される、無色透明で、やや粘り気のある液体のこと。医学的には帯下(たいげ)と呼ばれ、受精を助ける働きがあります。初潮のころから始まり、更年期になると次第に減少していきますが、成熟期にある20〜30歳代の女性は、多少のおりものがあるのが普通です。

 正常なおりものは、無色と少し白色が混ざったもので、20cmくらいつーっと伸びて、ぽたっと落ちる状態。卵巣から分泌される女性ホルモンの量や種類により、周期的に色が変化します。

おりものが表す体の不調

  おりものの量や色、においがいつもと違うときには注意が必要です。性器の粘膜が炎症を起こしているほか、婦人科系の病気の可能性も。カッテージチーズのような形状のときはカンジダ膣炎、血が混ざる場合は子宮膣部びらんなどが考えられます。
 中国の漢方医学(中医学)では、おりものに異常がある場合、子宮や卵巣はもちろん、ほかの器官も調子を崩していると考えられています。代表的なものとしては、腹痛、耳鳴り、足腰のだるさなどが挙げられます。このような不調を未然に防ぐには、おりものの量や色を観察し、健康な時の状態を把握しておくことが大切です。性器を清潔に保つ、睡眠をしっかり取るなど、日常生活の中でできることから始めましょう。

中医学によるおりものシート

胃腸の働きが低下した脾虚(ひきょ)
おりもの

□色は透明または白
□量は多め
□粘りがある
□においはしない

症状

□食欲不振
□食後眠くなる
□水太り
□便が軟らかい

□足がむくみやすい
□疲れやすい
□手足が冷たい

胃腸が弱く、水分代謝が悪いタイプ。胃腸の機能を高め、水分代謝を促進することが大切。体を冷やす食べものは控え、ショウガ、根菜、玄米などを取り入れると効果的。

処方例:香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)、勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)、参苓百朮散(さんれいびゃくじゅつさん)

ホルモンバランスが乱れた腎虚(じんきょ)
おりもの

□量は多め★
□透明で卵の白身のようにトロッとしている、または水のように冷たい★
□量が少ない☆
□膣が乾燥した感じがする☆

症状

□頻尿、排尿困難
□耳鳴り
□足腰がだるい
□腰痛

□生理不順
□冷え症★
□ほてり、のぼせ☆

生長・発育・生殖をつかさどる腎の機能が乱れた状態。冷えを伴う腎陽虚(★印)と、熱っぽい腎陰虚(☆印)に分けられる。腎陽虚には小豆、スイカ、トウガン、腎陰虚にはカキ、アサリ、三つ葉などがおすすめ。

処方例:双料参茸丸★(そうりょさんじょうがん)、瀉火補腎丸☆(しゃかほじんがん)

水分と熱がたまった湿熱(しつねつ)
おりもの

□量が多い
□色は黄色、または赤っぽい
□ネバネバしている
□強いにおいがある

症状

□腹痛
□陰部の灼熱感
□ニキビが出やすい

□高血圧
□中性脂肪値が高い
□尿酸値が高い

余分な水分と熱がたまっており、化膿や炎症を起こしやすい体質。高血圧をはじめとする、生活習慣病にかかりやすい。辛いものや甘いもの、脂っこい料理は避け、寝る前3時間の飲食をやめるのが有効。

処方例:瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)、銀翹散(ぎんぎょうさん)

くま先生の漢方劇場その2:おりもの編

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発行日:最新号10/03(年4回発行)
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